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ねこはこっちを見ない

今から数年前
友人母、Iさんは小さな画廊を営んでおりました。

ある日、Iさん主催のホームパーティーで
女性の陶芸家の方とお会いお話する機会を持ちました。
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陶芸家さん(名前失念。以下陶芸さん)は
ある日の夕方、息子さんと蛙の話をしていたそうです。
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そこで息子くん衝撃発言
「んで?蛙って?何?」

田舎っ子の私驚愕。

何と都会育ちの息子くん、今まで蛙を見たことがなかったそうです
陶芸さんも驚きましたが
「そうね 今まで見たことなかったものね。
今度機会があったら見せてあげるね。
でもどこにいるのかな?」
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と、そんな時、今まで居間の隅で寝ていた猫が
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「にゃあ」
とヒト鳴きして

するりと部屋から出て行ったそうです。
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陶芸さんはその様子を横目のはしにとらえながらも
猫が勝手に出て行くのいつものことなので特に気にもとめませんでした。

しかしその夜、猫は帰ってきませんでした。


朝、陶芸さんはいつものように
朝食の準備のために台所に。

準備をするさなか、台所に隅にある
猫のごはん茶碗から放たれる違和感に気が付きました。。

茶碗をそっと覗き込んでみると
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そこには

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雨蛙が一ぴっき

茶碗の真ん中にちょこんと座っていたそうです。

「息子に見せるために持ってきてくれたのね。」
陶芸さんはそう嬉しそうにしゃべってくれました。



それから数年後

休日自室で佐藤愛子さんのエッセイ小説を見ていた
私に衝撃が走りました。

そこには陶芸さんのしてくれた話と同じ様な話が載っていたのです。
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猫が横で飼い主の話を横で聞いていて
次の日話のネタになった物を持ってきてくれるそんな話。


陶芸さんの話が怪談好きの私を楽しませるために
即興で話したものなのか

それとも猫はみんなそのようなことをしてくれるのか。

友人母さんが画廊を体調の都合で閉店してしまった今
確かめようのない話なのです。


しかしそんな事は些細な事で。
飼い猫が、幼い息子くんの為に、雨蛙をわざわざ捕らえて持って来てくれた。
真意よりもその一連の動向の話で私はもう萌え萌えだからです。

猫可愛いよ猫。


おしまい
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obk借家1

前に住んでいた借家は結構な幽霊屋敷だったようでした。
「ようでした」という他人事みたいな言い方をするのは
私が全くその手のものを見ない人だからです。

ホラーや怪談めいた、話、映画、マンガetcは大好きですが
実際に、となると身近に感じたことはありませんでした。


前借家の話に戻りますが、

借家は築年数にだいぶ気合いが入った建物で
ビジュアル的にもたたずまいも相応の風格があるもので
(つまりボロい)
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室内はリノベーションをされていてそれなりに綺麗で、
駅に近く、それなりの安さで設備も一通り整っている、
そんな人の好みが別れるビル借家でした。
(つまりボロい)

始まりはその家に引っ越してからしばらくたち、家や街にも慣れはじめた頃です。

その日は仕事が終電間際まで続き
薄暗い廊下を上って、借家部屋の前まで帰ってきました。
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階段には電気のスイッチもあったのですが
廊下の窓から入る街の明かりで四方見渡せて
十分な明かりが取れるので付けないことに不自由を感じなかったのです。
家の前まできた私は
いつものように部屋の鍵を取り出そうと、鞄の中をまさぐっていたところ

ふと

廊下の端に人の気配を感じました。

でも、人の気配〜がする廊下の突き当たりを見ても
何もない薄明かりが入る窓があるばかりでした。

その時は
「初めての一人暮らしで過敏になっているのだろう」
と納得し、家に入って人心地する頃には、その事をすっかり忘れてしまいました。
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そしてそんなことをすっかり忘れた一月後、
友人と遊びに出て、夜遅く帰ってきた私は
いつもと同じように薄明かりの中で、鞄の中の鍵をまさぐっておりました。

とその時、一月前と同じ気配を感じ
そちらの方向を無意識的に振り向きました。


・・・やはり、何もありません。

目には何も見えません。

でも私の頭の中には
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のイメージが浮かんで拭えません。


そのとき、一月前にも同じ気配を感じたことを思い出しました。

「そういえば前にもこんなことを感じたことがあったな…」

不思議には思いましたが
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いつものように鍵で部屋に入って
お茶飲んで
一休みして
風呂に入って寝る頃には
廊下で思ったことをすっかり忘れてぐっすり寝こけました。

アレは疲れているときに見る不安のメタファーに違いない。

つまりはあまり深く考えなかったのです。

しかしその後も、日にちや体調、その他諸々の統合性を見せず、
廊下の女性の気配を感じることが多々ありました。
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そのうち女の人の服装や髪型、ぶつぶつしゃべってる内容まで
何となくわかるようになってきました。
ビジュアルは
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言葉はひたすら


苦しかった・・・苦しかった・・・苦しかった・・


そのうち、私もこれはいよいよこれは「アレ」かも・・・
と思うようになりましたが、同じところにただ立ってるだけだし

意識が自分(お化け?)の内側に向かっているだけなので
こちらには来ないだろうと一方的に思いこみ

気にせずやり過ごしているうちに、引っ越す2年ほど前から現れなくなってしまいました。


引っ越しの際
「あそこに居たのは幽霊だったのかもしれないが、ずっと同じところと思いに繋がれているのは
つらかろうから良いところにいったんならいいな・・・」

とほんのり思ったりもしました。



さて時は場は変わってつい先月の話です。

友人宅に遊びに行った私は、友人と妹さんとその旦那さんの手料理(激ウマ)を
談笑しながらむさぼり食べておりました。

妹旦那さんは昔から霊感が強いらしく、細かいエピソードは多いのですが、
「話で人を無駄に怖がらせると悪い」という気持ちが強く、その手の詳しい話はしてくれません。
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そんな彼に借家の事を聞いてみました。

「Yちゃん(妹さん旦那あだな)、私が前に住んでいたところさ
女の人居なかった?廊下に」
もうズバリ聞きました。

するとYちゃん、もう引っ越し後だから大丈夫と思ったのか
酒が入って口が軽くなっていたのか真意はわかりませんが

「おう!あれは怖かったね!」

とこちらもズバリ答えてくれました。

詳しく話を聞いたところ


私は廊下の方に対して
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常にぐらいの感じ方でしたが

Yちゃんが事細かに説明してくれた曰く


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って。
負の感情ビンビン飛ばす系。

ソバージュに見えたのは、髪が枯れ枝のようにぼさぼさだったからで、
Tシャツ一丁に見えたのは、下半身が血に染まっていたから…。



「でも、居ただけだからさ。大丈夫だったでしょ?」
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ほろ酔い加減で軽く話すYちゃん。



一家の団らんを見ながら
私は

良かった
幽霊がはっきり見えないたちで本当に本当に良かった!
●年も住んじゃったよ!
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と本当に、心の底から力一杯思っておりました…。




おしまい。


この家はそのほかにも色々あったんですが
気が向いたらまた描きます。

プロフィール

ミツツグ

Author:ミツツグ
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